【第1回】

平成23年7月、縫製工場の一角を改装し、
リハビリデイサービスマルタを開業しました

 

 

マルタ株式会社は昭和36年に父が婦人下着の縫製業として起こした会社で、12年ほど前に私が引き継ぎました。
独自に開発した商品を特許や実用新案を取得し、通販や訪販に卸しておりました。
よそに無い物というだけでなく、着用するだけで効果の出るもの、を常に念頭に商品開発を進め、
業界では、「ちょっと変わった会社」という目で見られておりました。
後を継いだ私は、ワコールやトリンプなどの大手と対抗するためにはこの道を究めるしかない、と考えました。
そこで人間の体をもっと知ることで、より良い商品開発につなげようという思いから柔道整復師の国家資格を取得しようと決意しました。
仕事をしながらの通学で大変苦労しましたが、毎日、3年間、専門学校に通い国家試験に合格しました。

山に登ってみると、向こうに違った景色が見るものです。資格を取得してみると、骨接ぎという今まで見たこともない世界が見えてきました。
当初の目的通り勉強で得た知識を生かし、商品開発をする一方で、朝と夜の数時間、蒔田にある整骨院で修業することになりました。
その修行の中でリハビリデイサービスの存在を知り、これは理想の整骨院と思い、開業に至りました。

整骨院は受傷し痛みを訴えている患者に対するアプローチで、治癒で関係が終わってしまいます。
リハビリデイサービスはそもそも受傷する前に、けがをしない体つくりを行い、自宅での生活をいつまでも送れるようにすることが目標です。
また万が一受傷してしまっても、柔整師としてアプローチすることも可能です。
これこそ地域密着型の理想の整骨院であると思いました。

マルタがリハビリデイサービスを開業するに当たり、マルタらしさとはなにか考えました。
「ちょっと変わった会社」であるマルタが進出する以上、二番煎じであってはいけません。
リハビリに生活機能向上、ひいては健康寿命と寿命を一致させるという結果を出すこと、
そのために「ちーちっぱっぱ」のようなお遊戯のような体操でなく、若い人がやってもおかしくないしっかりとしたエアロビクスを取り入れ、
利用者がプライドを持って参加してもらえるメニューを用意する。
単なるマッサージ屋さんにはならない。また施設もいかにも福祉施設のような設備にしない。
こういうリハビリデイサービスを形にしたのがリハビリデイサービスマルタです。
預かることで家族が楽になるのでなく、自分でやれることを一つでも多くすることで、本人も家族も喜んでもらえるデイです。

おかげさまでケアマネージャーからはこんな活気のあるデイサービス見たことない、と評判をいただきました。

 

 

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